世界中を駆け巡ったバックパック!?


 
 は世界中を駆け巡るバックパッカーだという事はできない。
私より旅行をしている旅行人はたくさん存在している。
しかし、バックパックを旅行させたことがあるのは、私だけかもしれない。

 前スイスのチューリッヒに行った時の事である。
世界で一番物価の高いと評判のアルプスがある国である。
私はマレーシア航空を利用したのだが、
KL(クアラルンプール)の経由便だったため、トランジット(乗り換え)があった。
そこで6時間という(貧乏旅行者にしては)比較的短い乗り換え待ちを経て
13時間のフライトに臨んだ。

 行機は乱気流に見舞われず、無事チューリッヒ国際空港に到着したのだが…
私の携行品であるバックパックがバゲッジカーム(預け荷物受取場)から出てこないのだ。
結局ベルトが止まってしまうまで待ったが、出てこず…
「しまった」と思った私は慌ててサービスカウンターへ行き流暢な??英語で文句を言った。
英語がこんなところで役立つとは皮肉な話だったが、
彼らの話によれば、私の荷物は別の便に乗せられたか乗せ忘れたとのことだ。

 かし、ここは東南アジアから遠く離れたヨーロッパ。
飛行機も毎日飛んでいるわけでもなく、彼らの対応にはずさんさすらあった。
どうやら2日後にKLから来る便に乗せるのでカバンの特徴を書いて欲しいというのだ。

(2日後)

 はこの物価の高いチューリッヒから離れる事ができず、
着替えもないままに、空港へまた足を運んだ。

 まだないとのことだった。

 局私は一週間後荷物もないまま移動したオーストリアのウィーンという街で
荷物との感動的な再会を果たす事になる。
なくなったものはないのだが、誰のものかわからないシュラフ(寝袋)が
バックパックに縛り付けられていたのである。

 界中を飛行機で旅行した私のバックパックは
シュラフというお土産をもって私のもとに帰ってきたのであった。
 



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